電気代関連のニュースでLNG価格が何年前の何倍とか、原油価格が1バレル何ドルという記事を目にするのですが・・・
正直、私はそんなに博識ではないので1バレルの原油で何kW発電できるのかとか、天然ガス1トンで何kW発電できるのかという事は知りません。
なので、結局のこの種のニュースを見ても原油と石炭と天然ガスで、どの火力発電が一番コストが高いのかは分からないままになってしまいます。
記事で天然ガス1トンの仕入れ値が何倍とか、1バレルの何ドルという数値は情報として(先物取引とかもしていない私にとって)全く価値のない情報です。
せめてわかりやすい共通の単位を使って記事を書いてほしいなと思います。
例えば「1kW当たりの発電コストがいくらになったか」で情報を発信してもらったほうがよほど役に立ちます。
(きっとメディア関係者は博識な人が多いので、1バレルあたり何ドルで、1kWあたり何円かは当然のように知っているのでしょう)
というわけで、少し気になったので調べてみました。
新電力ネットの統計情報をみると1kW当たりの価格を知ることができるようです。
上記のページで適当な例えば「電力市場の推移」のリンクを開いて、出てきたページのボタンで
・原油なら「コモディティ」→「原油」→「発電単価」
・石炭なら「コモディティ」→「石炭」→「発電単価」
・天然ガスなら「コモディティ」→「天然ガス」→「発電単価」
と押せば、1kW当たりの発電単価が分かるようです。
今日見たところでは2022年7月の情報で
・原油なら「1kWh=36.64円」
・石炭なら「1kWh=32.03円」
・天然ガスなら「1kWh=20.44円」
※政策コスト含むの価格
となっているので、火力発電の中では天然ガスを利用した発電が一番安く電気を作れるようです。
ま、これが分かったところで「電気代のうち火力発電の部分は天然ガス発電の部分だけ買います」という買い方は出来ないため、すぐに役に立つということはないのですが・・・
しかし、自分が住んでいる地域の電力会社(もしくは自分が契約している電力会社)で火力発電のうち原油が多い電力会社なのか、天然ガスが多い電力会社なのか、という事が分かれば今後の電気代値上げが他の電力会社よりも起こりやすいかどうかの予想くらいはできるので少しは意味のある情報になる気がしています。